継子の態度にイラっとする時に試してみてほしいこと

「継子の態度や行動にイライラしてしまう」
というボーナスママのお悩みは多いものです。

そういうときに試してほしいコツがあります。

それは自分の考えていることを捉えなおす
という方法です。

心理学ではこれを「再評価」といいます。

怒りが湧いてきたとき
自分の気持ち(感情)・考え・行動を
もう一度捉えなおすことで
「この“怒り”は自分にとってメリットがあるのかな?」
「自分の本当の目的は何だったのかな?」と
いったん立ち止まって、次の行動につなげるストレス対処法です。

どんなときにイラっとする?

例えば学生くらいまでの子どもだと

「ご飯だよ」と声をかけても動かない…

「ゲームは終わりだよ」と声をかけても動かない…

「靴を並べようね」と何度言っても並べない…

「洗濯物を出してね」と言っても出さない…

などなど、
声をかけても継子が動かないということが
頻繁に起きるでしょう。

そして思春期に入ってくると
継子も自分の部屋で過ごすことが多くなり
今度は見えない場所での行動にも
イライラしてしまうことが増えます。

よくあるお悩みは・・・

「早くお風呂に入ってね」と言っても動かない

「部屋を片付けてね」と何度言っても片付けない

勝手にボーナスママのものを使う(化粧品や服など)

何度言っても家族みんなで使う共有のものを元の場所に戻さない

などがあります。

継子の年齢によって起きる出来事は違ったとしても
よくあるお悩みには共通点があります。

  • 何度言っても動かない
  • 何度同じことを言っても変わらない

ということです。

1回や2回で聞いてくれるならいいけれど
何度言っても動かないし変わらない。

それぞれは小さなことのように見えても
毎日毎日何度も繰り返されると
怒りの沸点が底上げされてしまうような
感じになってしまうんですよね。

そしてそれが続くと
「言うこと」すら億劫になって
継子との間に距離を置くことで
自分の心を守ろうとすることもあります。

実際わたしもこれらのことで
イライラしていた時期がありました。

「ありました」と過去形で書きましたが
今でも継子の態度や行動に対して
「え?」と思うことはもちろんあります。
わたしもまだまだ意識しないと
いくつも重なると怒りが湧いてくることも
全然あります。

ですが、先ほどお伝えした「捉えなおし」をすると
今までとは違った行動をとることが
できるようになっていきます。

捉えなおすときのポイントは3つ

継子の態度や言動に対して
イラっとしたとき、怒りが湧いてきたときは
気持ち・考え・行動を分けて考えます。

  1. 今感じている気持ち 
  2. 1の感情から湧いてくる考え 
  3. 2の考えからとっている行動

例えば、何度言っても片づけをしない継子に対して
自分が怒って怒鳴ったとします。

□どんな気持ち(感情)?… 片付けない継子にイライラする 腹が立つ
□それでどう考えた?… 何度言っても動かないということは私をないがしろにしているんだろう
□それでどう行動した?… 怒って怒鳴った

気持ち(感情)

まずは、自分の気持ち(感情)はとても大事なことです。
イライラするのが悪いとか
腹が立つなんて大人げないとか
そういうジャッジはしなくてOK。

「腹が立ってるんだな」
「イライラしてるんだな」
と、自分の気持ちに寄り添う感じですね。

考え


そして、「どう考えた?」のところを
じっくり見つめてみます。

イライラしたときに、どう考えたかどうかは
人によって色々出てくると思います。

  • ないがしろにされた気がした
  • 馬鹿にされた気がした
  • 無視された気がした
  • 大事にされていない気がした
  • 邪魔された気がした

人によって怒りのポイントは様々ですが
“怒り”は自分を守るための防衛反応ともいわれています。

自分の命や縄張りや名誉などを驚かされたとき
「そのまま放置していると人生の致命傷になり得る」
と感じた時には“怒り”を感じるものなのです。

継子の行動を放置していたら
他の兄弟も真似をするだろうし
そうなったらもっと困ったことになると感じて
“怒り”になっているのかもしれないし

継子の態度がこのまま続いたら
自分のストレスが増えて
いずれ精神的にも身体的にも
限界が来そうだと感じて
“怒り”になっているのかもしれない。

守りたいものを脅かされているときに
“怒り”の感情が湧いてくるのは
ごくごく当たり前のことなんです。

ですが、もしここで
「本当にそこまで怒らないといけないことだったのかな?」
「(怒りにつながった)この考えは本当にあっているのかな?」
「怒鳴ったことで自分にとって何かメリットがあったかな?」

と捉えなおすことができるとどうでしょうか。

継子が何度言っても片付けないのは
本当に「自分をないがしろにしているから」が
理由なのでしょうか?

もしかすると、
ただ単に今やっていることに
集中してるだけかもしれないし

自分じゃない人(父親や祖父母)が
何度同じことを言っても
動かないのかもしれないし

「片付ける」行為そのものが
面白くなかったり
やり方が分からないだけかもしれない。

「自分をないがしろにしているんだろう」
という考えは合ってないかもしれないんですよね。

大事な家族だと思っていることと
言われたことをすぐに行動に移すことは
子どもにとっては別のことだったりするわけです。

行動

気持ちと考えを見つめてみた後、
あれ?
もしかしたら間違った考えを元に
行動しているのかも?
と思うことができたらしめたもの!

「怒って怒鳴る」を選ぶよりも
もっと自分にとってメリットのある行動を
探してみることができます。

「片付けること」が最終目的なのであれば
子どもが動きやすい働きかけは
「怒って怒鳴る」以外にもきっと見つかるはずです。

  • タイマーをかけてみる
  • 片付け終わった後の楽しみを計画する

という方法もあるかもしれないし、
じっくり子どもと話してみたら
「片付け方が分からない」という
そもそもそこから伝えないといけないことも
あるのかもしれません。

ボーナスママだけが頑張ることではない

この捉えなおし(再評価)をするとき
ボーナスママの皆さんには
もう一つ見つめてほしいことあがあります。

自分がそれを全部しなければいけない」
ということもストレスになっていないか? 

もっと言うならば
夫のサポートが足りない
という苛立ちを抱えていないか?
ということについても
捉えなおしてもらえたらと思うのです。

ステップファミリーの中で
ボーナスママが子どもにイラっとするときは
その背景には夫や周りへの苛立ちも
関係していることがあるからです。

□どんな気持ち(感情)?… 継子のことを自分に任せっきりの夫に腹が立つ
□それでどう考えた?… わたしを「実の母親」代わりにして、自分は楽してる
□それでどう行動した?… だんだん継子のお世話をするのが嫌になって、イライラしやすくなった

みたいな感じで見つめてみると
継子への怒りの根底には
夫への怒りもあったりするんですよね。

継母=子どもの世話をするもの
という意識がまだまだ強いせいなのか

女性=家事・育児を担当するもの
という意識がまだまだ残っているせいなのか

ボーナスママは子どもとの関わりが
多くなりやすい立場です。

自分がそれを楽しめていて
継子のお世話や家事をすることを
前向きに捉えられている人は
ストレスには感じませんし
中にはそういう方も
いらっしゃると思います。

ですが、
前向きに捉えられなくなっている状態で
「夫はわたしに子どものお世話係を求めている」と
感じることが続くと

お世話係が欲しくて結婚したのか?
夫婦になりたくて結婚したのではないのか?

考え、夫にも継子にもイライラ・・・(行動)。

ここでも、やっぱり
気持ち・考え・行動が出てくるんですね。

ここでまた捉えなおし(再評価)すると
この「考え」も本当は間違っているかもしれない。

継子のお世話を自分ばかりしなければならないことと
夫が自分を大事に想って結婚したかどうかは
また別のことだったりするのです。

とはいえ、
継子の父親であるパートナーの協力なしには
この家族はうまく回っていきませんよね。

自分が負担に感じている家事や育児は
どのポイントなのかを自分で理解して
夫に協力してもらえるように
うまく伝えることが必要になってきます。

夫婦は、話さなければ伝わりません。
「分かってくれるだろう」は通用しないし

同じ言葉を聞いても、
同じことをイメージするとは限りません。

自分が大事にしたいと思っていることを
どうすれば相手が理解しやすくなるか
かみ砕いてかみ砕いて話したほうがいいし

相手にメリットがある形で伝えることも大事です。

ここらへんは交渉術ですね。
また改めてブログにしたいと思います。

まとめ

怒りを感じるときは
自分の守りたいものが脅かされている時だから
感じてしまう気持ちに蓋をすることは
とても難しいものです。

無かったものとして我慢したり
やり過ごすだけでは
いずれ気持ちがあふれてしまいますから

「気持ち・考え・行動」この3つを見つめて
考えを捉えなおし(再評価)て
今までと違う行動を選ぶきっかけに
していきたいですね。





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