
ステップファミリーとして暮らしていくと、
たくさんの壁にぶつかります。
初婚同士の結婚よりも、我慢することは多いですし、
家族一人一人との関係を築くのは簡単なことではありません。
新婚でも、二人だけのロマンティックな時間も
なかなか取れないまま生活が続いていきます。
会えない時間が多かった二人にとっては、
もっと一緒にいる時間を作りたくて
結婚したはずだったのに。
一緒にいるとは言っても、
四六時中子どもも一緒だから
二人の時間はかえって作りづらいということも。
そして、結婚すると一人だけの時間も作りづらいものです。
今までは自分の家に帰れば
気持ちをリセットすることができたのに、
同じ家でずっと一緒にいなければならないから気が休まらない。
だけど、
「もっと二人の時間を作りたい」とか
「もっと一人の時間が欲しい」とか
自分の本音を言いづらい。
子どもをじゃまもの扱いしてるような言葉を言うのも
大人げない気がするし
自分だけが夫婦の時間を求めているようで
さみしくなることもあります。
だから
「こうなることは分かっていたんじゃないか」
と何回も何回も自分に言い聞かせます。
そんな中で、ストレスがピークになるのは
結婚してから1年ほど経ったころ。
暮らしにも慣れ始めて、
パートナーや継子への遠慮が
少しずつなくなります。
遠慮が減っていくのは本当は良いことだけれど、
その分、今まで「我慢」していたことが
溢れてくるようになるんですね。
- 優しく伝えてきたけれど、状況が改善される気配を感じない。
- いつまで経っても元の家族の輪に入れない気がする。
- お互いに遠慮が無くなったことで、
感情をぶつけやすくなりすぐに喧嘩になる。 - 子どもの話題がきっかけで喧嘩になることが何度も続いたことで
子どものことを受け入れられなくなる。
完全に負のスパイラルですよね。
幸せになりたくて結婚した二人なのに
常に心のコップの中はもう溢れそうになってるから
ちょっとしたことが
すぐに最後の1滴になって
溢れだしてしまうんですね。
喧嘩して仲直りしても、
根本的な解決はされていないから、
コップの中は空にならずに
またちょっとしたことが
最後の1滴になるという繰り返し。

なんとかしたいと思っているのに、
顔を合わせると素直に伝えることができなくて
うまく伝わらないことに歯がゆさを感じて、
いつもイライラしてしまいませんか。
こんなことを言いたかったんじゃないのにな。
もっと共感してほしかっただけなのにな。
「いつも頑張ってくれてありがとう」って
ねぎらってほしかっただけなのにな。
相手が少しでも自分に歩み寄ってくれるなら
もっと前向きに話せるのに・・・と
思っているんですよね。
本音では「喧嘩したい」とは
思っていないんですよね。
だけど、これって。
相手も同じことを思っていないでしょうか?
本当の気持ちを伝えるには、
相手を責めずに自分の思いを伝える工夫が必要です。
「こんなに頑張っているのに!
あなたは私の気持ちを分かってない!」とぶつければ
気持ちを分かってくれていないことを
責められているように聞こえるので
「俺が何も考えてないとでも思ってる!?
俺だって頑張ってるよ!」と言い返し
喧嘩がはじまります。
もしもこのときに、
「私は〇〇の時に
悲しい気持ちになるんだよね、
これからも
ここで暮らしていきたいから、
一緒に考えてほしい」
と伝えれば
責めるよりもはるかに
相手に気持ちが伝わりますし、
具体的に何をしようかと
考えることができます。
伝えるポイントは一つ。
「相手のことではなく、
自分の気持ちを話す」
ようにすることです。
最初は気恥ずかしさも
あるかもしれません。
自分の気持ちを正直に伝えるのは、
勇気が要ります。
だけど、お互いに
「相手が先に代変わってくれたらいいのに」
と思っていても
状況は何も変わらないんです。
先に気付いた方から動けば、
必ずもう片方にも変化が出てきます。
喧嘩が続いたことで、
一時的にお互いに
無関心になっている可能性があるので
(そうすることで心を守っているとも言えます)
時間がかかることもありますが、
続けて行けば必ず変化があります。
うまく伝えられるようになると、
「二人の時間が欲しいなと思っているんだけど、
どこかで時間つくれるかな?」
「一人でリフレッシュしたいな
と思ってるんだけど、どう思う?」
という感じで、色んな本音を喧嘩腰にならずに
話せるようになっていきます。
「負けるが勝ち」という言葉がありますが、
夫婦の間で相手を負かすことに力を入れても
幸せにはなれませんよね。
言い争いで相手を負かすよりも、
言葉を上手に使って、
自分の気持ちを伝えてみませんか。